毎週映画を見る時間を取るようになった

目次

    背景

    最近意図的に映画を見る時間を取っている。

    映画を無性に見たくなったからというわけではなく、人の話についていきたいから倍速で見ることもなく、映画を見ている間は別のことをやらない時間にして強制的に休息を取るために始めた。本を読んだりゲームで発散したり、趣味でなにか作るとかでも良かったが、あまり集中しなくても出来ることを選んだ。

    というのも去年の冬ぐらいに受けていた仕事でオーバーワーク気味になり、精神的に参っていた時期があったためそれの解消を図った。毎日休日込みで長時間作業していると他のことが手につかないのもあるが、好きでやっていたコードを書くことが嫌いになりかけたのが1番つらかった。時間がない・タスク山積み・非同期的なコミュニケーションで毎日問題が発生(これが1番デカい)の三重苦で、常に緊張した感じが続いており、コードを書くことを楽しむみたいな気持ちがどこかへいってしまった。

    楽しさを求めてやっていると言うと「仕事をなめるな!」って言われそうだが、自身の行動の原動力がそれなので失うと非常に困った。技術を追う気力もそこから出てくるので、しばらくインターネットすら開きたくない、みたいな状態になっていて(Slack と Gitlab 以外本当に開いていなかった)結構まずかった。紆余曲折あり今年になってようやく落ち着いて他のことを考えられるようになったので、時間を捻出してでも余裕を持って動こうという感じになった。

    結果まとまった時間を別のことに使う前提で予定を組むと、精神的に余裕が出たのでかなり良かった。追い込まれながら作業するのもハードトレーニングみたく、成長を促すのには必要なときもあるが、やりすぎると心身に悪い影響が出るので適度に抑えた方が良いと思う。

    なにより楽しむ気持ちが戻ってきたのが1番安心した。あと日頃映画を見に行く習慣がほぼなかったので、異文化交流みたいな感じで色んなものに触れられたのも新鮮で良かった。

    以下見た映画に対して感じたことや思ったことをまとめておく。

    最近見た映画

    Netflix か Prime Video に上がっている洋画を字幕付きで見ていた。ついでに英語力上げるぞ〜とか思って最初は字幕付けてなかったが、疲れてすぐに付いているのに変えた。

    インセプション

    前情報なしで見ていたがレオナルド・ディカプリオとか渡辺謙、あとダークナイトのロビンの人(名前忘れた)が出てて、もしかしてかなり有名なやつ?ってなった、有名っぽい。前半折り返すぐらいまでずっと渡辺謙が悪役だと思っていた。あとヒロインが友達に似ててそればっかり気になった。

    冒頭で迫真の日本語が聞こえてくるので一瞬間違って吹替版を見ているのかと思った。お使いの設定は正常です。見始めると渡辺謙の英語がかなり流暢で羨ましくなった。

    映画としてはアクションシーン多めSF。基本夢の中の話なのですごい形になった建物とかが出てきて、耐震基準考慮なしで設計するの楽しいだろうなと思った。夢の中でやりたい放題するみたいなのはよくあるけど、現実と区別がつかなくなってくるみたいな描写がよかった。はじめはやらかしたらおしまいみたいな緊迫したシチュエーションだが、結局色々やらかして後半面白くなっていく。自分も夢でやりたい放題するときはトーテム用意しようと思う。

    インターステラー

    SFもの。アルマゲドンみたいな感じかと思っていたが、まさかのサスペンス要素がある。ただのSFだとウケないのでSFも色々進化してきたっぽい。SFと同時に家族の愛情を描いた(かなり主人公が不憫な)作品でもあるので、将来また見返したら面白いのかもなとも思う。

    人間が知らない想像を超えた部分がテーマなので、結構ダイナミックな描写が多い。1個目の惑星のデカい津波のシーンとか、自分がその場にいたら相当パニックになって固まりそう。まあどの星にいってもそれなりにパニックになるとは思う。惑星での1時間が地球上では何10年に相当するし。

    途中主人公がブラックホールに突っ込んでからは抽象的な話が続くが、前半の謎の描写の答え合わせになっている。5次元なので何でもアリらしい。どう終わるかなと思っていたけど、割ときれいに幕引きされたのであと残りなくてよかった。多分あの準ヒロインみたいな博士は助かる。

    気になったところとして人が住めるほどのコロニーを作るのって、人間が滅びかけの状況だとほぼ不可能に近くないかと思う、単純に人手が足りなそう。無人機にやらせるのかな、建築別に詳しくないのでただの憶測だけど。あと地球から離れることになるので、相応の発電設備とか水とかを確保する仕組みが無いと、コロニーが作り上がったとしても永住は出来なさそう。作品の中では特に触れられていないので、まあ当然のごとく出来る仕組みはあるっぽい。原子力か反物質使った何かかな。

    他に宇宙飛行士とそのサポートをするロボットの会話が面白かった。僕も最後の最後まで軽口を叩いて終わっていきたい。

    オーシャンズ シリーズ

    シリーズが 11 から始まるのを知らなくて、8 から先に見ようとして危なかった。とりあえず11 → 12 → 13 → 8で見た。

    強盗しながらほぼ常に何か口の中にいれてもぐもぐしているブラッド・ピットを見る映画。もの食ってるだけでかっこいいブラッド・ピットずるすぎる。他にジョージ・クルーニーなど、ろくに洋画見ていない自分でも知っている人が出てきた。

    強盗といっても銃撃戦みたいなのはほぼなく、ルパンの次元五右衛門抜きみたいな感じ。とにかく考えてものを盗む。盗む目的も金を荒稼ぎ!みたいな動機だけではなく、盗む計画を立てることを楽しんでいる感じがする。どの回見てもおもしれーってなるけど自分は 11 が好き。なおオーシャンズ8はほとんど違う作品になっているので注意、もぐもぐするブラピは見れなかったのでちょっと残念。でもアン・ハサウェイがめちゃくちゃ目の保養になったのでなんでもいいです。

    シャーロック・ホームズ

    昔小説で読んだような気がしていたが忘れたのでほぼ初見だった。1作目はワトソンとシャーロックの連携の取れた謎解きが見れるが、2作目からはシャーロックが廃人になる(ワトソンとグダグダ連携謎解きはやっている)ので純粋にワトソンが大変そう。後半で復活する。

    探偵もので謎解きがメインの印象があったが、映像化すると結構派手でアクションとしても映えるんだなと思った。分類するとコメディのジャンルにも属する気がする。機関銃にシャーロックがパクってきた口紅入れたりするし。

    1作目か2作目か忘れたけど、どちらかで出てきた「闇の力〜」とか言ってた独裁者崩れみたいなのが痛くてよかった。ちょっと時代設定が古いから魔法(科学)使いみたいな立ち位置なのかな。

    まだドラマシリーズ見ていないので完結してそうだったら見る。

    ジョン・ウィック

    圧倒的な弾数でどうにかするタイプのキアヌ・リーブス。ジャンルとしてはアクションがメイン?ヤクザ映画みたいなのとはちょっと違うと思う。

    マトリックスみたいに弾は避けない(そもそもほぼ当たらない)、当たる時はだいたい脇腹に食らう、痛そう。モブの弾が本当に当たらないので、多分主要人物以外銃のバレルが曲がっているんだと思う。とにかくキアヌ・リーブスの銃撃戦が見たい!って人におすすめ。

    復讐の復讐みたいな感じで次の作品に続いていくので雪だるま式に敵が増えていく。3作目(パラベラム)の掟に歯向かった後に出てくる寿司屋がめちゃくちゃ強い、でも増えた敵は全部倒す。なんだかんだ今年新作が出るらしいのでちょっと楽しみにしている。

    天使と悪魔

    1作目がダ・ヴィンチ・コードらしい、これ見た後に知った。ダ・ヴィンチ・コードは多分みたことあるけど覚えてなかった、けど普通に楽しめた。

    ミステリーにSF(科学)・宗教を突っ込んだ何でもアリ作品。本当にバチカン市国で撮影していたっぽくて、あの面積淡路島の国にめちゃくちゃ教会が存在するんだなと思った。バチカンの風景キレイだなーと思っていると、急に残忍なシーンが出てくるので油断できない。

    SF要素として何故か反物質が出てくる。後々教会との関わりで、科学側の教会(宗教)への報復としてとりあえず爆発させようとしてくる。ラストは正義マンです!みたいなやつがダークナイトよろしく空に反物質爆弾持っていって爆発、なぜか助かるところまでダークナイトと同じで面白かった。

    インフェルノが続編なので近々見ようと思っている。

    パラサイト

    最近見た中で1番面白かった。場面がサクサク切り替わって進んで行くにつれて、渦中の家族が狂っていくのがよかった。家庭教師の長男と生徒の恋愛があんなにサクサク進むものかなとは思ったけど、あれぐらいテンポよく進むと見やすい。計画を立ててうまくいって、調子に乗ってやらかす展開がきれいに起承転結って感じなのもよかった。ラスト手前の地下から無敵の人が出てきて、全ておしまいです!という感じが潔い。

    韓国の作品は触れるとしても最近の音楽ぐらいしかなかったが、映画もかなり押していて勢いがあるなと感じた。映画内の演出だと富豪と貧民の対比が地上と半地下以外にも、カメラワークとか家族の位置関係で表現されている場面があって、細かいところまで手が込んでいるなと思った。映画ポスターのデザインも大胆で日本っぽくなかった(日本版のポスターでは日本の映画ポスターです、になってしまったけど)のもよかった。

    あとはスイスの民家に核シェルターが搭載されている話は有名だが、韓国でも似たようなものを持っている層もいるんだと思った。そして大体ワインセラーとか知らない人の住処(?)とかになっている、平和は良いですね。

    マトリックス

    主演の好青年がキアヌ・リーブス。本当に?ってなるぐらい好青年。背中床すれすれで弾を避ける例の作品。

    キアヌ・リーブスは銃撃ちまくっている印象が強かったが、マトリックスでは割と武道にも打ち込んでいる印象だった。ラスト付近は強くてニューゲームみたいになるので、何でもアリなキアヌ・リーブスが無双する(ので、1作目以外は見ていない...展開の予想がつくので気が向けば見る)。

    大学の教授がなにかと授業のネタに使うので、ほぼネタバレされた状態で見ることになったがそれでも面白かった。だいたい自分が生まれたぐらいの時代に作られた映画なので、ガラケーがバリバリ現役でやっていて感動した。他に未来の発明みたいな感じで、侵襲性のある BCI みたいなデバイスが出てくるが、脳に挿して抜いて繰り返すので衛生面大丈夫か心配だった。

    また作中で EMP が出てくるが、手に持って投げる爆弾ではなく思いっきり船から放出みたいな形だったので豪快だった。

    おわりに

    週1 ~ 2ぐらいの頻度で映画見て休息を取るのおすすめです、目が疲れるけど。

    見たものを言語化しておきたいためにこの記事を書いたのでまた更新するかもしれない。

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